ボロ雑巾

自分の中にドス黒い感情がもくもくと湧いてくる。なんで自分は報われないのか。そんな感情が湧き立ってくる。でも、当然じゃないか。自分は何もしていない、自分はとてもとても無価値な存在。何もしていない人間が報われるはずなどない。

それはまるでドーナツの中心。それはまるで切れた蛍光灯。それはまるで永久機関。全部全部ありもしない幻想。空虚な妄想。迷走する思想。

今日も私はフィルムの無いカメラで写真を撮る。そんな私は僕は俺はあたしは誰?正義のヒーローは昨日死んだんだ。空を飛びたいなら地面を無くせばいい。簡単だろ?

ボロ雑巾はいつ捨てられるかと言う恐怖に震えている。

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