深夜に目が覚めただけ

気だるい日常から解き放たれたこの時間。
街は静寂の布を被る。
それはまるで死した街のように見える。
私はその死した街の真ん中で一人微笑う。

ピンと冷たい空気が頬を触る。
あぁこの季節がやってきた。
問答無用で思考をクリアにしてくれる。
冷静に。冷静に。

しかしなぜだろう。
冷静になろうとするほど血潮が滾っていく。
冷静に。冷静に。

眠れぬ夜は思いだけでもどこかへ飛ばしてみよう。
大丈夫、布団の中ならいつでも平和だよ。

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