鬱と毎日140字ショートショート

よく、「鬱は気持ちの問題だ」という話を聞きます。私も双極性障害(気持ちが昂り無敵な気持ちになる「躁」と気持ちが沈み何もできなくなる「鬱」が繰り返すの障害)を患っていますが、自分でも時折、「鬱は気持ちの問題だ」と思ってしまいます。

最近はこの双極の波が割りと穏やかになってきました。お薬が効いているんだと思います。でも、穏やかになっただけで、波が並になったわけではありません。
実は、鬱より躁のほうが厄介だと聞きました。なぜなら躁転(=躁に振れる)すると、気持ちが大きくなりすぎて、身を滅ぼすようなことをするから、だそうです。自殺もこの中に含まれます。
一方鬱は、動けなくなります。気持ちは辛くて仕方ないですが、命や身を滅ぼす行為には出ません。出る気力すら湧かないからです(実体験)。

実際私も、躁転すると2~3日眠れなくなります。身体の疲れを自覚しているのに眠れない。そして、なんでもできる気がします。マリオのスター状態と言ったら分かりやすいですかね?一方、鬱になると、布団から出ることすらできなくなります。トイレもお風呂も難しくなります。そこにあるのはただ無です。

と、私の病気の一部を紹介しましたが、創作のお話に移ります。最近私は毎日140字ショートショートをカクヨムさんにアップしています。最近と言っても、もう1年半書いています。書き始めた当初は、書かない日もありました。ですが、今は書くことが日課となっています。読んでくれる人がいる、それがモチベーションになっています。
ここで、突然ですがとある方のツイートをご紹介します。

創作者と登場人物の関係はこんな感じと表現したツイートです。これが結構拡散されて、私の創作仲間たちも、共感していました。
で、私はどれかと言えば「映画監督」タイプです。必要なのは役柄で、役柄に合う人を登場させる。なので、キャラクター(個性)などは後付けになります。過去と齟齬が生まれないようにキャラ表を作って管理しています。
そういえば、真希ちゃんと紀くんという名前も後付けでしたね。

長々と前提の話をしてきましたが、やっと本題です。実は今日は軽い鬱になっていました。幸い、今は落ち着いていますが。
で、今日の『お題「立証」』がなかなかの難産でした。いや、お題によっては難産になることもあるのですが、そういう方向とは違う難産でした。いつもならお題を見たら登場人物(真希ちゃんと紀くん)をこう動かして、こう話して……と思いを巡らせます。普段の難産は「違うなぁ」と思ってやり直す感じなんです。思い浮かぶけど納得できない、そんな感じです。
先述の通り、今日は軽い鬱が入っていました。こうなると、まったくなんにも思い浮かばないんです。本当にまったく。無、無、無。鬱が脳の病気なんだと改めて実感しました。この日課がいいバロメーターになっている気がします。

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